サーブを放つ横山

◇関西大学連盟春季リーグ第1節対龍大◇4月12日◇佛大体育館◇

 昨季昇格を果たし、1年ぶりに2部での戦いとなる今季。大事な開幕戦の相手は、昨季1部からやってきた龍大だ。格上の相手に対し関大は、フルセットまで持ち込む接戦を繰り広げた。

 第1セットは相手のブロックに阻まれ攻めきれず、17―25。だが、「焦りはなかった」(水永主将)。自分たちのバレーを心掛け、第2セットへ臨み、25―20でこのセットをものにした。続く第3セットは、龍大が意地を見せる。強烈なスパイクを次々に決められ、16―25でこのセットを落としてしまう。

 第4セットは序盤からリードを奪う。すかさず相手はタイムアウトを取り、流れを引き寄せようとするが、関大の勢いは止まらない。点差は14―9までひらいた。そこで龍大の2度目のタイムアウト。試合が再開すると、龍大の猛追が始まった。鋭いスパイクに翻ろうされ、同点に追いつかれてしまう。しかし、関大も負けてはいない。横山、板倉を中心とした攻撃でポイントを連取。そのまま振り切り、25―23でこのセットを奪う。勝負の行方は最終セットまでもつれ込んだ。

 最終セット開始早々、激しい攻防戦が続き、両校一歩も譲らない。中盤に水永、羽柴の2枚ブロックが決まり12―9。今季初勝利まであと3点だ。しかし、一気に3連続ポイントを許し、同点とされる。タイムアウトを取っても、流れを変えることができない。最後は龍大のライン際へのスパイクが決まり、13―15で試合終了。目前まで見えていた勝利をつかみ取ることはできなかった。

 結果、セットカウント2―3となり黒星での幕開けとなった関大。だが、2部トップクラスの相手に食らいつき、上位でも通用する力を見せつけた。目指すは上位リーグ、そして1部昇格。今回の敗北を糧に、次節は必ずや勝利を手にする。

▼水永主将
「勝つ気でいたので、負けて悔しい。ブロックがもう少しできていれば、楽に勝てていた。だが、チームの形はできていた。今のチームはあまり焦らない。どれだけ自分たちのバレーができるか。(1部や2部とか)関係なく、一戦一戦頑張っていきたい」